すべては、これからだ。

6/12の米朝首脳会談は、大きな歴史的イベントであったことは間違いない。

ただ、肝心の共同声明には、

核CVIDも

拉致も

ミサイルも

何ら言及なし。

現時点で日本の国益に照らして成功だと言えるものは何もない。

一方、トランプ大統領の会見を聞くかぎり、日本と韓国が非核化のお金を払うことだけは明確になったようだ。

中途半端な合意に基づき、請求書だけが日本にまわってくる可能性が高い。国会や納税者は、慎重にこれからの行く末を注視しなくてはならない。

また、トランプ大統領は、米韓軍事演習の中止にも言及したが、これは、結局、中国の思った通りのシナリオでもある。中国は従来より、北の核実験の中止と、米韓軍事演習の中止のダブルフリーズ二重の凍結を主張してきた。

その通りになっている。

さらに、トランプ大統領は、在韓米軍の撤退まで示唆した。これは、北朝鮮ではなく朝鮮半島の非核化についての、アメリカ側の義務の一つになっているのかもしれないが、仮にそんなことが実現すれば、中国の影響が38度線から南下して、対馬まで降りてくることにもつながりかねない。

つまり、今回の首脳会談は、北朝鮮と中国が、中間選挙を意識して功を急いだトランプ大統領の心理を的確に分析し、着実に戦略的成果を得たと言えるのではないか。

逆に、日本の国益を考えれば、これを成功と呼ぶことはとてもできない。

しかし、安倍総理は、トランプ大統領と100共にあると言っている以上、アメリカに合わせて成功を演出せざるを得ない状況に陥ってしまっている。

当然だが、日本の国益アメリカの国益と100一致するわけではない。今後は、冷徹に共同宣言の背景を読み解き、国益に合致した対外政策を展開していかなくてはならない。

今から問われるのは、日本の主体的な外交、安全保障戦略だ。私たちの子や孫の未来を、トランプ大統領金正恩委員長に委ねるわけにはいかない。

とにかく、すべては、これからだ。